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LEWITTのミックスコンテストに参加しました


LEWITTのミキシングコンテストをやってみました。

音源公開は公式も認めてるようなので。

https://www.lewitt.jp/blog/lewitt-mixing-contest-feat-louis-berry

 

※マスタリング前の音源なので音圧は低めです

 

ここからはミキシングの内容になりますが、かなりざっくりなんでよく分からないと思いますが

コンテスト参加しようとされてる方でまだ手をつけてないって人がいればなんかの参考になればぐらいで。

 

 

さて、ライブレコーディングされた音源のミックスは普段しないんで被りの多さにちょっと悩みましたが、

とりあえず自分の得意なやり方でやってみようってな感じで進めました。

 

全体的な方向性はライブのCD音源をイメージして過度なEQコンプパンニングはせずにナチュラルなミックスにする。

でも不要と判断した被りは切って音像ははっきりさせる、な感じでした。

 

ドラムは公式動画がだいぶ真ん中寄りでしたがLR50ほどパンニングさせました。

といってもOHの音バランスがだいぶ偏ってるんで細かい調整はしてます。

 

各トラックの処理は以下に。

 

ドラム

キックとスネアは被りを手っ取り早く取りたかったのでトリガーで音を差し替えてます。

できるだけ原音に近い音を選んで処理してますが、スネアはちょっとピッチ高くなったかな。

普段自分の曲とかのキックより音量はかなり抑えました。低域はベースをメインに置いてます。

 

パラレルトラックぽいSlam/wurstマイクってのがありましたがミュートして、キック、スネア、タム、OH、ルームの

バストラックを一つのバスに送ってコンプを掛けるという自作パラレルコンプにしてます。

 

色々処理をしてるんで省きますが、公式が使ってほしそうだったOHトラックのLCT 640 TSの

POLARIZERプラグインは一般的なカーディオイドに変えてます。

ライドの音が耳に刺さるんでマルチバンドコンプとダイナミックEQの併用でがっつり抑えてます。

画像はOHのライドを抑える処理

 

 

ベース

DIトラックとアンプトラックがある場合、アンプトラックを歪ませるのが定石ですが今回はDIトラックを歪ませました。

歪みといっても控えめでピッキングのジャリッとした部分を強調するために。

アンプトラックにはR-Bassで80Hzの倍音をマシマシ。

んでコンプを各トラックに掛けてバストラックに送りEQでミッドを削ってからのコンプでアタックリリースを整える感じ。

サンプラートラックにサブベースが入ってましたがアンプトラックの低音で十分だったんでこちらは抑えてます。

 

ギター

左右で結構音も空間も違うんですが、アンプ録り(Kemperではない方)の低音にキックが被ってたこともあって200Hz以下をばっさりカット。

結果ドライな空間になったことでKemper側に揃えた形。

あとはコンプPuigChild670をがっつり掛けて迫力を出しつつ膨らんだ中低域をPuigTecMEQ5で削りつつ4kをブースト。

 

 

 

ボーカル

ライブ音源のイメージでリバーブ強め。公式ミックスのリバーブがぽかったんで参考にw

ドラムとギターを左右に広げて現代の音像にしつつボーカルのリバーブがオールド感でおもしろいかなと。

このトラックも被りとの戦いでしたが結局ゲート使わず直接細かく切っていきました。

ちなみにサビの気になる部分だけ最低限ピッチ修正してますが、Cubase付属のVariAudioでやってます。

音被りも気にせずちゃんとピッチ表示されてたんでちょっと感心。

 

空間系以外の処理は↓の感じ。

ローカット→ノイズ処理→軽くサチュレーション、コンプ、EQでハイ上げ

→GRで音圧と歪みドン→GRして膨らんだ不要部分をカット

 

 

簡単にこんな感じでした。

 

いやぁ勉強になりました。

音の被りはがっつりあってもライド以外はまとまってたんでさすがの録り音でした。

他の参加されてる方の音を聴くと考え方が音に出てて面白いです。

 

ハッシュタグで既に参加してる方の音も聴けるので是非回ってみてはどうでしょう。

 

ではではー


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