Blogブログ

Waves Goldバンドルが今だからこそDTM初心者におすすめできる理由


 

Wavesがプロエンジニア御用達でDTMer憧れのプラグインメーカーだったのも一昔前。

 

昨今は年中セールで価格が暴落してブランド力も落ちてるわ、バンドルには開発終わってるレガシーなプラグインが満載で見せかけのボリュームだわで、過去の栄光は消えつつあるのかなと個人的には思ってます。

 

ここ数年で高クオリティかつ安価なプラグインが他社からリリースされまくっているのもWavesが失速した原因ではないでしょうか。

 

そんな『元王者』Wavesですが、逆に考えるとそこそこの価格でそこそこ優秀なプラグインが手に入るので、DTM初心者の方におすすめできるんじゃないかと思うわけです。

 

(中には良いものもありますが)フリープラグインをネットをDigりまくるよりも、ネームバリューのあるWavesだと操作性やDAWとの相性も安定してますし、安心して使えます。

 

というわけで、DTM初心者の方に今だからこそおすすめできるプラグインとして、Wavesの「Goldバンドル」を紹介したいと思います。

 

Waves Goldバンドルとは

 

Media Integrationサイトより、

Waves Goldはトラック処理、ミキシング、マスタリングを対象とした多種多様なエフェクト・プラグインをスタジオにもたらします。
 
既に定番となったQ10、C1はもちろん、アナログ感覚で使えるという評価の高いRenaissanceシリーズのEQ、コンプ、リバーブ、自然な響きのTrue Verb、小さなスピーカーでも存在感のある低域の再生を可能にするMaxx Bass、ステレオ・イメージを調整するS1、大胆なモジュレーション・エフェクトをこなすEnigmaと、プロダクション、ミックスに欠かせない即戦力プラグインを収録しています。
 
さらに周波数分布とステレオ・ポジションを視覚的に確認可能なPAZ、EQ感覚で使えるインターフェースの4バンド・マルチバンド・コンプ/エキスパンダー/リミッターC4、そして、マキシマイザーの代名詞となったL1まで、マスタリングにも対応可能なプラグインもご用意しました。
 
「ゴールドレコード」完成への近道は、ここにあります。

 

最後の一行は完全に言い過ぎ感がありますが、このバンドルでいろんなことができるのは間違いないですね。

一通りミックスするために必要なエフェクトは揃っています。

 

 

Waves Goldでできること

ミックスするために必要なものは揃っていると言われても具体的にどんなことができるのか。

 

全42種類(2019/10月時点)のプラグインから抜粋していきます。

 

●コンプレッサー

  • C1 Compressor / Gate
  • C4 Multiband Compressor
  • DeEsser
  • H-Comp
  • MV2
  • Renaissance Axx
  • Renaissance Compressor
  • Sibilance
  • V-Comp

●その他ダイナミクス系

  • Maxx Bass
  • Vitamin Sonic Enhancer
  • L1 Ultramaximizer

●EQ

  • AudioTrack(チャンネルストリップ)
  • Eddie Kramer Drum Channel(チャンネルストリップ)
  • Q10 Equalizer
  • Renaissance Equalizer
  • V-EQ3
  • V-EQ4

●空間処理系

  • H-Delay
  • IR-L Convolution Reverb
  • Renaissance Reverb
  • S1 Stereo Imager
  • SuperTap
  • TrueVerb

●モジュレーション系

  • Doppler
  • Doubler
  • Enigma
  • MetaFlanger
  • MondoMod
  • UltraPitch

●アンプシミュレータ

  • GTR3

●ピッチ修正

  • Waves Tune LT

●アナライザー

  • PAZ Analyzer

 

上記からもなんとなくミックスで必要と思われることはカバーしていることが分かるかと思います。

 

ただし、冒頭に書いたとおりレガシープラグインも多く、全部が優秀というわけではありません。

 

Goldの主力プラグイン

まず、モジュレーション系のほとんどが位相の乱れが目立ち音質が悪くなりやすく、

GUIも古く使い勝手が悪いので主力から外れます。

唯一使い勝手が良いのがDoubler

ダブリングに特化したプラグインで、ディレイでも代用できなくはないですが余計な機能がないので使いやすいです。

音質も気にならないレベル。

 

空間系ではH-Delayが優秀です。

フィルターと位相反転スイッチでディレイ音の配置を自由に作れるのがポイント。

 

コンプとEQでおすすめしたいのはルネサンスシリーズ

UIが小さいのが難点ですが音質はほどよくアナログ志向で、EQはカットしても線が細くなりにくいです。

2019/10/29 追記————-

Waves V11が発表されてルネサンスシリーズがアップデートされました。

UIが新しくなって視認性は上がっています。デザインはあれですが・・・

——————————-

 

 

こちらは旧GUI

 

コンプも簡単操作で使い勝手が良い。

音は少し鈍い感じで味付けは薄め。ボーカルやベースのダイナミクス調整などに向いてます。

 

濃い味のコンプ、EQが欲しい場合はNeveモデリングのVシリーズも使えます。

Renaissance Axxはがっつり音を元気にしたい時に使えます。

その他コンプはC1、C4、H-Compも使い勝手が良いので選択肢が豊富です。

 

EQのQ10はQカーブをめっちゃ狭くできるので、フィルターやピーク除去専用で使うと良いと思いますが主力かと言われると微妙。

 

あと個人的に主力として使えると思うものは、

・Vitamin

・Renaissance Reverb

・S1 Stereo Imager

・L1 Ultramaximizer

ぐらいです。

 

ピッチ修正ツールのTune LTは今やDAW標準のもの(CubaseだとVariAudio)にかなり性能が劣るので、

DAWについてない場合は仕方なくという感じ。

 

アナライザーのPAZもGUIが小さく見にくく、フリーのVoxengoSPANの方が良いと思います。

 

まとめると、EQやコンプは主力になるものが揃ってますが、空間系やモジュール系の半分以上は使いにくく、

DAW標準のものか代用品を検討した方が良いかと思います。

 

Waves Goldの買いどき価格帯

Wavesの製品は年中セール状態、つまり定価は意味のないものと捉えていいかと思います。

 

Goldバンドルの市場価格は2019/10月現在、¥12,000ぐらいです。(Waves公式は299$)

 

主力プラグインとして挙げたものだけでも12個あるので、1個あたり¥1,000と考えると割と安いんじゃないかと思われますが、ここからブラックフライデーなど特大セール期間には更に安くなります。

 

Goldバンドルが過去最安値を記録したのが2018/9月末にあった短期間セールで49$でした。

その後、2018/11月に49.5$とほぼ最安値になったりと、やはりブラックフライデー前後に安くなります。

 

これ以外も61.3$に下がったときもあったので、¥10,000を超えてたら高いと思ってもらって大丈夫です。

 

なお、1つ上位のバンドルPlatinumの最安値記録は119.99$だったので、予算1万円の場合、ちょっと頑張ってPlatinumを買った方がよいということになります。

 

結論としては、今年2019年も同じ規模のセールがあるかは分かりませんが、なんらかのセールはあると見て間違いないので、

高くみても80$以下、¥8,500程度以下になっていれば買いと思って良いでしょう。

 

※最安値は海外ショップも含めてます。日本代理店系だと¥10,000切ることはほとんどない

 

デメリットはないのか

セール期間中に購入できれば、価格の圧倒的アドバンテージでデメリットが薄れますが、挙げるとすれば3つあります。

 

一つめは冒頭でも挙げた使いづらいプラグインが無駄に入ってること。

 

二つめはインストールが若干ややこしいこと。

Goldバンドルを検討される人には、Wavesを初めて購入する人も多いと思いますが、インストーラーが独特で最初はここでつまずく人もいます。

 

三つめはアップデートプランというお布施をしないと最新版にアップデートできないこと。

最新版にできないと、例えばDAW側で対応された新しい規格にプラグイン側が対応できず使えない、ということがあります。

 

そのお布施も結構高かったりするので、僕も本当に必要なもの以外は古いバージョンで使ってます。

このアップデートプランが嫌で離れてしまう人は結構いてるようです。

 

また、既に他社の優秀なバンドルを持っていてWavesを持っていない場合はあまりおすすめできないですね。

Goldバンドルは良くも悪くもWavesぽさの少ないプラグインが多いです。

 

Wavesぽさと言うと人それぞれ印象が違うと思いますが、僕の場合は有名エンジニアと共同開発したシグネチャープラグインとか、

SSLやAPIのモデリングプラグインにある特有の掛かりのデフォルメ具合がWavesぽさかなと思っています。

 

こういったものが入ってないのでWaves製品としては物足りなさがあって、ある程度手持ちがある状態だと参入する隙間がないと思います。

 

実際の使用感を知りたい場合

Waves公式サイトからデモ版のインストールが可能です。

 

また、僕のYoutubeチャンネルでGoldバンドルだけを使ってミックスしてみたという動画もアップしているのでご参考までに。

 

  

まとめ

ということで、Goldバンドルの検討ポイントをまとめます。

  • ミックスするための必要最低限は揃っている
  • DAW使用時の安定性は高い
  • 現在も現役で使えるプラグインが10個ぐらいはある
  • セール期間を狙えば¥8,500以下で買える可能性が高い
  • GUIが小さく見にくいものが多い
  • 常に最新バージョンが欲しい場合アップデートプランが必須

 

辛口な評価も結構書きましたが、実際に僕自身、手持ちが増えた現在もGoldバンドル内のプラグインを使うことがあるので、

手持ちプラグインが少ない状態だとかなりおすすめできるバンドルじゃないかなと思います。

 

導入の敷居がぐっと下がった『元王者』、今年の黒金祭で検討してみてはいかがでしょうか。

 

ではでは!

 

 


E-mail MagazineKeinoaza公式メールマガジン

Keinoaza直伝
ミックスを成功させる5つの原則配付中

Keinoazaへの
ご依頼はこちら