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コスパ最強おすすめモニタースピーカー「FOCAL Shape50」レビュー 


どうも、Keinoazaです。

今回はモニタースピーカー FOCAL Shape50 をレビューしたいと思います。

 

◆FOCAL SHAPE50 を選んだ理由

とある楽器店でいくつかのスピーカーを視聴したときに、一番気持ちいい音が出てたので決めました。

 

その時の比較対象は

・ADAM AUDIO A5X

・KRK VXT6

・GENELEC 8020DPM

大体同じ価格帯で比較しました。

 

本命はADAM AUDIO A5Xだったんですが、Shape50の方が判断したい中域のバランスが良かったことと、

A5Xの上も下も綺麗に伸びてる感じが少し自分の欲しい音ではなかったかなというところ。

見た目はめっちゃ好きなんですけどね。

 

でもこのShape50も木目調デザインがシャレオツでございまして中々良いです。

 

上の動画でAdamとJBLとの比較が聴けます。

特性の違いはなんとなくわかるかなと思います。

 

◆FOCAL SHAPE50 の特徴

代理店のMedia Integrationより

・指向性の柔らかなツイーターにより、多様なリスニング・ポジションに対応
・ポートを排したクローズド・デザイン、二つのパッシブ・ラジエーターにより壁に近い設置も可能に
・豊富な調整機能、高域に至るまで正確なコントロール
・フラックス(亜麻繊維)サンドイッチ・コーンによる制動感のある正確な低域、自然な中低域ときめ細かな中高域
・マウント機構を搭載、スタンドや壁・天井への設置に対応(取り付けパーツは別売)
・高さ、傾きを調整可能なラバーフット
・Made In France

Made In Franceはオチなのかな?

ちょっと笑ってしまった。

実際に自宅に設置してみて、他機種との違いを大きく感じたところは

スピーカー両側にあるパッシブラジエーター。

これのおかげで壁近くに設置しても部屋鳴りの影響を抑えられます。

私の部屋も壁近くに設置せざるを得ないんですが、低音の回り込みが前機種より少なかったです。

 

◆出音の印象

第一印象は「柔らかい」でした。そして低域が出てる割にいやらしくない

ただ、ボヤけてるポイントもあり、これは部屋の問題な気もするのでキャリブレーションで解決するだろうと期待。

柔らかいんでどんどん音量上げたくなります。

上げると気持ちいい〜。そして眠くなる。

Chill outとか聴いてると眠気がやばい。

 

以下、出音の印象を列挙。

  • 2kHz辺りにふわっとピークがあるようでボーカルが際立って聞こえます。 他機種と比べて解像度高いなーと感じるのも多分この辺の音質差が関係してそうです。
  • 500〜800Hzあたりは逆に少し抑えられてる印象。リスニングの気持ち良さを重視してると思われます。
  • 高域はちょっと物足りなく感じる部分もあり、10kHz以上は程よくロールオフされてるように思いました。 この辺が「柔らかい音」の要因な気がする。物足りないと言っても解像度は高いのでちゃんとモニタリングできます。
  • 定位感は文句なし。低ノイズでクリア。透明感という表現はちょっと違うように思いますが、濁りなく純粋に良い音は良く聴こえ、悪い音は悪く聴こえます。

 

そして一番びっくりしたのが空間再現力

リバーブの端っこまで聴こえる。とは言い過ぎですがそのぐらいの印象。

奥行きがよく分かるので、コンプがきつく掛かった音はちゃんと引っ込んで聴こえます。

柔らかい音で最初はアタックの再現が弱いのかなと思いましたがそんなことはなく、

前に出るような処理をすると前に出てきます。

この辺りの感触がコスパが良いという評価に繋がってるのかもしれません。

 

◆背面EQについて

背面にシェルビングとディップEQがついていて、取扱説明書には反響が少ない部屋では

シェルビングで高域を2dbブーストせよ、とありました。

私の部屋の場合、軽く防音加工してて反響は少ないのでNoEQだと明らかにハイ落ちがあり、1.8dbほどブーストしました。

160Hzのディップは-0.5db、250Hz以下のシェルビングは左スピーカーだけ+1dbにしてます。

これは前述の右スピーカーを壁近くに設置していることもあり低域のバランスを取るために。

 

 

◆キャリブレーション

Sonarworks Reference4でキャリブレーションした結果がこちら。

 

キャリブレーション前に感じた低域の溜まりは200~300Hzあたりで、

右スピーカー(薄い青線)を壁近くに設置したことにより120Hz辺りが出ているようです。

意外だったのは70Hzあたりでストンとカットされてる部分。

実際に聴こえてくる低域の量感は、もっと下も聴こえてる感覚です。

比較対象として前機種のTANNOY REVEAL502の結果も貼っておきます。

 

自宅DTMではキャリブレーションは必須ですね。これがないとスピーカーの性能は引き出せません。

高いインシュレーターよりよっぽど違いがはっきり出るので、

使ってない方は1秒でも早く導入を検討することをお勧めします。

 

◆気になったところ

自動スリープモード。

これは要らない。

スリープモードから復帰させるために音をある程度の音量で鳴らして復帰に3~5秒掛かります。

地味に面倒です。

スリープまでの無音時間は30分という間隔もちょっと早い。

ヘッドフォンで録りして、さてスピーカーで確認ってときにスリープなってるからすぐに音が聴けない。

音質面では上でも書きましたが高域の物足りなさですね。

低域の「音が見える感」がすごいだけに高域にもその感覚があれば最高だったかなと。

物足りないといっても不足ではなく、あともうちょいって感じです。

 

◆まとめ

めっちゃ良いです。

各所レビューの評判通りコスパが高い製品です。

音質の柔らかさが好みの分かれるところだと思いますが、長時間大きい音量で作業する人には最適だと思います。

とはいえ、小音量でも音のバランスが変わりにくいので大きい音出せない人にもおすすめです。

つまりみんなにおすすめ。

迷ってる方はとりあえずポチりましょう。

今回は以上です!ではでは!

 

 


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